みなさん、こんにちは!
ペットの猫に朝起きたご飯を入れるようにプログラムされているタカアシストです。
ところで、みなさんはこどもがテストやスポーツ、美術や図工の科目で優秀な成績を取った時どんな気持ちになりますか?だいたいの親は、テストで良い点を取れば「頭が良い」と思うでしょうし、スポーツが得意なら「運動神経が良い」と感じるでしょう。また、美術や図工の科目で良い成績を取れば「才能がある」と考えると思います。そして、こどもが優秀な成績を取ってくれると親としてはすごく嬉しくこどものことを誇りに思うでしょう。
ですが、こどもの素晴らしい才能をもっと磨いてほしいと思うあまり「こどもの能力」ばかり褒めていないでしょうか?もし、「こどもの能力」ばかり褒めてしまっているのであればその褒め方はあまりお勧めできません。ある学習能力に関する実験結果では、何百人ものこどもを対象に7回の実験を行った結果、頭の良さを褒めると学習意欲が落ち、成績も低下したという結果が出ています。では、どうやって褒めればこどもが意欲を落とさず、成績を向上させることができるのか、どんなマインドセットが必要なのかをこれから紹介していきます。
こどもに持ってほしい成長マインドセット

まずは、こどもに持ってほしい“成長マインドセット”について説明します。これは、マインドセット「やればできる!」の研究の著者、キャロル・S・ドゥエックさんが提唱しているマインドセットのことです。興味がある方は読んでみてください。
成長マインドセットの反対に“固定マインドセット”というものもあります。
どちらのマインドセットを信じるかは、あなた次第ですが、私のおすすめはもちろん、”成長マインドセット”です。
失敗を恐れずにのびのびと育つこどもの褒め方

固定マインドセットになる褒め方
冒頭でもお話ししましたが、「こどもの能力、才能」を褒める褒め方はこどもの視点から見たら、“良い成績が取れなければ認めてもらえない、褒めてもらえない。”という考えになってしまい、自分の能力を証明することが目的になります。そして、固定マインドセットが完成するのです。また、固定マインドセットのこどもは常に自分の能力を証明しなければいけないので小さな失敗をしただけで頑張っていたことをやめたり、壁にぶち当たったらすぐにあきらめてしまうようになります。
成長マインドセットになる褒め方
では、どう褒めると“成長マインドセット”が身につくようになるのでしょうか。それは、「そこまでの過程、努力、頑張り」を褒めるのです。こう褒められたこどもは“頑張ればもっと褒めてもらえるから頑張ろう”と考えるので、頑張ることや努力することに視点を向けます。頑張り、努力に視点を向けることで結果に左右されずに何事も努力できるこどもになります。また、成長マインドセットのこどもは結果にこだわらなくなるので、失敗をしてもその失敗を受け入れ次の自分の行動に活かすことができます。
他のこどもを褒める時の注意点
なぜ、自分のこどもの前で他のこどもを褒める時も注意しなければいけないのでしょうか。それは、他のこどもの能力を褒めてしまうと”次は自分の能力が見られる番か“と、こどもは感じ”能力を証明しなければ“と考えるようになります。これは、固定マインドセットのこどもの考え方です。なので、他のこどもを褒める時も「能力や才能」ではなく「努力や頑張り」を褒めましょう。
成長マインドセットが身につく褒め方の例

「成長マインドセットの重要性は理解できたが、具体的にどう褒めたら良いのか分からない。」という方のために具体例をいくつか紹介したいと思います。
固定マインドセットの褒め方→すごいな、100点か!〇〇は頭が良いな!次も頑張れよ。
成長マインドセットの褒め方→100点を取ったのか!いつも勉強頑張っていたもんな。
固定マインドセットの褒め方→優勝したなんてすごいじゃないか。〇〇には才能があるのかもしれないな。次も優勝目指して頑張れよ!
成長マインドセットの褒め方→優勝したなんてすごいじゃないか。いつも練習頑張っていたもんな。これで終わりじゃないからこれからも練習頑張っていこうな!
固定マインドセットの褒め方→こんな素晴らしい作品ができるなんてすごいな。才能がなければこんなに良い作品はできないよ。将来が楽しみだな。
成長マインドセットの褒め方→これは素晴らしい作品だな。これを完成させるまでにどのくらい努力したんだ?こんなに良い作品を頑張って作れるこどもに育って嬉しいよ。
初めは少し難しく感じるかもしれませんが、みなさんも忙しいかもしれませんがこどもの頑張りを見逃がさないようにしましょう。そして、こどもの頑張りを褒めることができるように何度もチャレンジしてみてください。親が成長マインドセットをもって入れば、こどもも成長マインドセットを持つようになります。
まとめ

今回は、こどもが失敗を恐れずのびのびと育つ褒め方について紹介しました。こどもの「能力や才能」に目を向けるのではなく、「努力や頑張り」に目を向けるようにしましょう。こどもの褒め方については何が正解なのか分かりづらいですが、この記事を読んでチャレンジしてみようと思っているみなさんは「成長マインドセット」を持つ人ですので、失敗を恐れずにお子さんを褒めてみましょう。
【参考文献】
『マインドセット「やればできる!」の研究』 著者:キャロル•S•ドゥエック(2016年、草思社)